これが“川崎力”、大手の知財活用し高洗浄のせっけん開発

宝養生資材が市の中小企業支援策で

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宝養生資材が開発したせっけん3種
 宝養生資材(川崎市宮前区、吉村政城社長)は自社開発の衛生水と、富士通、東京大学が共同開発した光触媒材料「チタンアパタイト」を組み合わせ、洗浄力に優れた3種類の身体洗浄用固形せっけんを発売した。インターネットのショッピングサイトで販売する。初年度1万個の売り上げを目指す。

 「チタンアパタイト」は、多孔質のため吸着力と消臭力に優れ、紫外線が当たると有機物の分解や抗菌作用を持つ。一方、衛生水「アプリテック」は、ホタテの貝殻を高温焼成して製造した炭酸カルシウムを原料に開発した抗菌水溶液。

 この二つを配合して、抗菌力を備えたせっけんを開発した。同社が実施した汚染物質(ATP量)を測定する試験では、10秒の洗浄をした場合、一般的なせっけんより同社製品の方が約1・5倍洗浄力が高かった。

 同社は、3種類のせっけんを提供。「宝養生せっけん」は50グラム×5個で定価2000円(消費税込み)。富士山やだるま、フクロウなど縁起物をかたどった土産用品で、外国人観光客も訴求する。今後、各地域の特産品や観光名所などの製品化も目指し、パートナー企業も探す。

 「川崎力」は男性用向け商品。価格は120グラム×1個で定価1500円(同)。チタンアパタイトを通常の2倍配合し、洗浄力をさらに高めた。「エステルの瞳」は、女性向け高級せっけん。ミネラル豊富な「死海の泥」を一般的製品より多くの量を投入した。1個90グラムで定価6150円(同)。

日刊工業新聞2017年8月18日

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

大手企業が保有する知的財産を使い、中小企業の新製品開発につなげる川崎市の中小企業支援策「知的財産交流会」を通じて、開発したという。宝養生資材は、マスキングシートや防炎シートなど建築資材を手がけている。

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