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段ボールに詰める「ホットケーキミックス」の個数、3分の2に

日清フーズの岩橋取締役「女性の力で手軽に扱えるよう軽量化」
 日清フーズ(東京都千代田区、小池祐司社長、03・5282・6200)は、スーパーなどで陳列する際の家庭用ホットケーキミックスなどの段ボール箱を、18個入りから12個入りに切り替えた。小売り店の人手不足で従来は男性がやっていた品出しや陳列の作業を、女性パートが行うことが増えている。「女性の力でも手軽に扱えるよう、12個に軽量化した」(岩橋恭彦取締役)。

 スーパーの店頭では、数が少なくなった商品の補充や陳列作業がひんぱんにある。長時間、続ける疲れも無視できない。ホットケーキミックスの重量は一つ500グラムなので、18個入り9キログラムが12個入り6キログラムになるため、肉体疲労が軽減される。

 他にも「段ボールを開封する際に簡単にできるよう、切れ目ラインや角度などに新工夫を施した」(同)。照明が暗い場所での作業を考えて、箱の印刷も明るく見えやすいものに変更していく考えだ。

日刊工業新聞2017年08月08日
江上佑美子
江上佑美子 Egami Yumiko 科学技術部 記者
段ボールの内容量を減らすと、同じ数量を運ぶのに掛かるコストは上がりそうですが「現場ファースト」の目線で決めたということなのかもしれません。「店舗で働く従業員」と「家庭用ホットケーキミックスの購入者」の層が重なるのだとすれば、まわり回って売り上げ増につながる可能性も考えられます。

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