タクシーと自販機が連携、見守りや防犯の実証

アサヒ飲料とタクシー会社が協力、専用端末で本人位置特定し通報

本人を見つけた際、タクシーに設置した専用端末で家族や警察に知らせる
 アサヒ飲料は本所タクシー(東京都墨田区)の協力を得て、IoT(モノのインターネット)技術による、自動販売機を活用した地域住民見守りサービスの実証実験を始めた。

 タクシー4台に専用端末を設置。徘徊(はいかい)する可能性がある老人、学童などにビーコン端末を持たせる。本人がおよそどこにいるかの情報を、自販機の位置と合わせて確認。運転中のタクシードライバーが本人を見つけたときに、専用端末のボタンを押して家族や警察に知らせる。

 実証実験は街中の自販機を、地域住民見守りや安全に活用するための取り組み。アサヒ飲料は今後2年間かけて、墨田区内の自販機100台に無線ルーターを設置する計画。

 自販機同士の無線ネットにより、個々の自販機を情報中継や発信に用い、中身をスマートフォンなどで見られるようにする。この仕組みで地域住民に、さまざまな行政サービスを提供する。

 高齢化の進行と少人数世帯や共働き増加により、高齢者の見守りサービスは行政でも重要な課題となっている。マンションの増加で互いに顔を知らない住民が増え、子どもの誘拐防止なども必要だ。地域内で、位置が特定できる自販機を見守りサービスに活用する。

 防犯など安全面だけでなく、何々商店街の特売情報や催しなど特定エリアの情報サービスにも活用できる。自販機の存在を社会インフラに生かす。

日刊工業新聞2017年8月18日

COMMENT

明豊
デジタルメディア局
局長

これとても面白い取り組みだと思います。アセットはそととつなげてこそ。これこそIoT。公共セクターがもっと協力してもよい。

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