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航空機内「Wi-Fi」、時速430kmで27Mbpsの高速化成功

ドコモなどが実験
航空機内「Wi-Fi」、時速430kmで27Mbpsの高速化成功

実証実験イメージ(NTTドコモ提供)

 NTTドコモは、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所電子航法研究所(ENRI)、全日本空輸(ANA)、パナソニック、ジャムコと高速通信「LTE」技術を活用した航空機内の無線LAN「Wi―Fi」サービスを高速化する実験に成功した。

 実験基地局から高度最大2万8500フィート(8700メートル)、半径最大93キロメートルの上空エリアをカバーしたことを確認。

 また航空機の巡航速度が230ノット(毎時430キロメートル)で受信時最大毎秒27メガビット(メガは100万)の通信速度で地上との通信を確立した。

 併せて利用シーンを想定したインターネット通信やメール、メッセージの送受信、ライブ映像の視聴などのコンテンツサービスを地上と同じように機内でも利用できることも確認した。

 実験は航空機と地上の間で直接通信を行う「地対空通信方式」の無線通信システムを宮城県に構築し、同県、岩手県、福島県の上空エリアで実験局免許を取得して行った。
実験装置(機内)(NTTドコモ提供)
日刊工業新聞2017年8月15日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
ENRIの実験用航空機「よつば号」に、パナソニックが開発した航空機用端末装置を搭載。ANAが作成した飛行ルートに基づき、ジャムコがよつば号を運航した。

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