昼食・飲料デリバリーする自律航行ロボ、普及の壁超える「低コスト化」の秘密

センサーを搭載し自律航行するフルテラ

アンドロボティクス(東京都港区、田村幸広社長、03・6457・9706)は、今春から東京都内の複数のオフィスビルで、自律航行して飲料や弁当などを運搬・販売するロボット「フルテラ」の実証実験を始める。電子認証の仕組みで扉を開け、中の飲料などを取り出す仕組みで、エレベーターでの複数階対応も可能とした。“昼食難民”対策として事業可能性を確認する。 フルテラは幅700ミリ×奥行き460ミリ×高さ900ミリメートルの寸法で、センサーを搭載して自律航行し、ナビゲーションや障害物回避機能、自動充電機能を持つ。 食器棚スタイルで、飲料や弁当などを入れ、携帯端末の2次元コード「QRコード」をかざして扉を開けて商品を取り出し、電子認証で決済する仕組み。オフィスビルに入る特定企業と契約すれば「社員証などをかざして電子決済することも可能」(アンドロボティクス)としている。実証期間は約3カ月を予定。 ビル内の運搬ロボットは三菱地所や森トラストも実験しているが、高価なことが実用化の課題となっている。フルテラは冷蔵機能は持たず、必要に応じて保冷剤を詰め込んで冷やす方法や、エレベーター昇降ではエレベーターシステムとの連動でなく、センサーで直接ボタンを押す方法を採用したことで、低コスト化を図った。オフィスビルの各フロアに置いてもらう方法でオーナーに営業し、月額料金方式による支払いを考えている。価格は検討中。 東京五輪開催の影響で都内では高層オフィスビルの建設が相次いでいる。昼休みにはビル内で働く社員がエレベーターに殺到するため満員で乗れず、“昼食難民”が深刻になっているといい、そうしたシーンでの利用を想定している。病院や介護施設での利用も見据える。

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