ファミマの「カレー」、コスパよく提供できる工場の秘密

おにぎりで実績のシノブフーズが挑戦、高齢化に対応

ファミリーマート公式サイトより

 シノブフーズはファミリーマート向けの弁当やおにぎりなどの製造拠点として、7月に新関西工場(大阪市西淀川区)を稼働した。生産能力は旧関西工場(同)の日産約25万食から、約80%増の約45万食となった。旧関西工場での生産能力が逼迫(ひっぱく)していたことや建物の老朽化などを踏まえて新設した。2020年6月に、国際的な食品衛生管理基準「HACCP(ハサップ)」が義務化されることもあり、ハサップにも対応可能な設計となっている。  新関西工場では、外国人労働者が6割を占め、残りの4割も高齢化が進んでいるという。田向智和工場長は「外国人労働者は留学生が多く、労働時間に制約がある。高齢の日本人労働者は重い物を持つことが難しくなっている」と話し、省人化や自動化設備の導入を進めている。  おにぎりの製造ラインと炊飯ラインで自動化設備の導入が先行している。おにぎりの製造は全15ラインあり、うちフィルム包装の三角形おにぎりの3ラインでは、ほぼ無人で製造している。ご飯の成形や重さの確認、具の充填、フィルム包装などはすべて自動。ラベルの検品では原材料やバーコードが合っているか、正面・背面・上面の3方向からカメラでチェックする。  完成したおにぎりはロボットが箱詰めして積み上げ、具の補充など補助的な作業のみ人手で行う。「将来的には、おにぎりの全製造ラインで無人化したい」(田向工場長)とし、形状や包装の異なるラインでも自動化できる設備の導入を検討中だ。  炊飯ラインでは自動冷却機を導入。炊き上がったご飯の熱を取るために人手でバット(箱形容器)にご飯を移した後は自動で冷却機まで搬送され、バットを積み上げ冷却する。  田向工場長は「弁当の盛り付けは見栄えや立体感を出すために人手が必要だが、カレーなどの汁物では一部自動化できるようになった」とする。さらなる自動化に向け、弁当でご飯の自動投入などにも取り組んでいく。 (取材・大阪・新庄悠)

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