ニッポンの自動車メーカーは“EV祭り"、どれだけ売れるの?

LF―30エレクトリファイド

 日本の自動車メーカーが、2020年以降に電気自動車(EV)の新型車を相次いで投入する。23日、日産はスポーツ多目的車(SUV)タイプを20年以降早期に市場投入する方針を明らかにし、トヨタ自動車は高級車ブランド「レクサス」のEV、マツダは同社初の量販EVを欧州を皮切りに20年に投入すると発表した。EVは環境規制対応などで重要性が高まる一方、コスト面などで課題がある。普及には自動車メーカー各社の工夫が問われる。  同日、報道陣に先行公開された「第46回東京モーターショー」で、日産はEVのSUV「アリア コンセプト」を世界初公開した。「非常に近い将来の日産車の方向性を示した」(中畔邦雄副社長)といい、このコンセプト車に即したEVを20年以降早期に発売する計画。前後にモーターを配置した4輪駆動(4WD)で、滑りやすい道路でもきめ細かく制御できるという。  トヨタはレクサスで20年にEVを設定し、20年代前半にはEV専用モデルを投入する。同社は20年に超小型EVを発売する計画もある。マツダは20年に同社初の量産EVを発売する計画で、23日に詳細を公表した。観音開きのサイドドアを採用したSUVで、名称は「MX―30」。二酸化炭素(CO2)削減のためにマツダが複数用意する「選択肢の一つだ」(丸本明社長)とアピールした。ほかにも20年にはホンダは小型EV「ホンダe」を欧州に続き国内投入する計画。  世界規模で環境規制が厳しくなっており、日本は30年度までに自動車メーカー各社の平均燃費を16年度比で約3割向上させる規制案を示した。新車販売の一定比率をEVなどのゼロエミッション車にするよう義務付ける排ガス規制を米国や中国が導入した。  またEVはMaaS(乗り物のサービス化)に欠かせない乗り物とされる。エンジンに比べ駆動システムがシンプルで遠隔操作にも適しているためだ。環境規制、新ビジネスへの対応という両面でEVの重要性が高まる。  一方、EVは電池コストが下がらず価格が割高である点や、充電インフラが不十分な点など課題も多い。ホンダ首脳はホンダeは大きな販売規模は見込めないとの考えを示した上で「次世代車の形を探るチャレンジだ」と語った。車両の性能向上に加え、家やビルなどへの給電機能といったEVならではの価値を高められるかが、自動車メーカー各社の競争力を左右しそうだ。  トヨタ自動車は23日、高級車ブランドの「レクサス」で2020年に電気自動車(EV)を投入すると発表した。同日、レクサスの電動化ビジョン「レクサスエレクトリファイド」を発表し、25年にはレクサスの全車種に電動車を設定する方針も示した。トヨタは全体として25年に電動車の販売台数を550万台にする計画を掲げる。レクサスでも電動化戦略を加速する。  レクサスインターナショナルのプレジデントを務める沢良宏執行役員が、「第46回東京モーターショー」の報道陣向け会見で明らかにした。  同日、レクサスの電動化ビジョン「レクサスエレクトリファイド」と、EVのコンセプト車「LF―30エレクトリファイド」を初公開。市販用の最初のEVは11月に発表する予定で、まずは中国や欧州など、EVニーズの高い地域での販売を予定しているという。  20年代前半にはプラグインハイブリッド車(PHV)や、EV専用モデルを投入する計画も明らかにした。沢執行役員は「電動化技術は車の楽しさを変革する大きな可能性を秘めている」と話し、電動車を拡充する方針を示した。

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