MRJ、現時点で新規受注なし。サプライズはあるか?
三菱航空機、パリ航空ショーで。
【パリ=戸村智幸】三菱航空機(愛知県豊山町、水谷久和社長)は、航空宇宙産業展「パリ国際航空ショー」で19日(現地時間)、開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」の最新状況を説明した。ただ、2016年に英国で開かれた「ファンボロー国際航空ショー」の時のような受注発表はなく、国際航空ショー初の実機を披露した前日と対照的に、寂しい内容となった。
「新しい注文を取るのはさることながら、実機を展示して開発作業がきちんと進んでいることを理解してもらうことが重要だ」。水谷社長は記者から新規受注がないことを質問されると、今回の目的が受注獲得ではないことを強調した。
MRJの最新状況の説明会は、パリとファンボローの両国際航空ショーの初日の恒例行事。16年はスウェーデンの航空機リース会社ロックトンから、20機の受注(10機はオプション)で基本合意したことを華々しく発表した。しかし今回は開発と営業の両責任者による説明にとどまった。
ただ、5度目の納入延期でMRJへの信頼低下が懸念される中で、実機を展示して存在をアピールすることが、今回の最大の目標だったと言える。
水谷社長も事前に「会期中の受注は難しい」と表明していた。重要なのはこれからだ。今秋の完了を見込む設計見直しなど、今後の開発が順調に進み、受注活動につながることが期待される。
「新しい注文を取るのはさることながら、実機を展示して開発作業がきちんと進んでいることを理解してもらうことが重要だ」。水谷社長は記者から新規受注がないことを質問されると、今回の目的が受注獲得ではないことを強調した。
MRJの最新状況の説明会は、パリとファンボローの両国際航空ショーの初日の恒例行事。16年はスウェーデンの航空機リース会社ロックトンから、20機の受注(10機はオプション)で基本合意したことを華々しく発表した。しかし今回は開発と営業の両責任者による説明にとどまった。
ただ、5度目の納入延期でMRJへの信頼低下が懸念される中で、実機を展示して存在をアピールすることが、今回の最大の目標だったと言える。
水谷社長も事前に「会期中の受注は難しい」と表明していた。重要なのはこれからだ。今秋の完了を見込む設計見直しなど、今後の開発が順調に進み、受注活動につながることが期待される。
日刊工業新聞2017年6月21日