厚さ4分の1・エネ密度2倍以上…カナデビア、容量1アンペア時の薄型「全固体電池」開発
カナデビア(旧日立造船)は厚さ3ミリメートル、容量1アンペア時の全固体リチウムイオン電池(LiB)を開発した(写真)。厚さを従来製品比4分の1、1リットル当たりのエネルギー密度を同約2倍以上の200ワット時とし、高容量化を実現した。エネルギー密度は、産業用途で使われるリン酸鉄系LiBと同等のレベルを達成。宇宙用装置や半導体製造装置、産業機械などへの採用を目指す。
同社は2022年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同研究で、宇宙空間での全固体電池の充放電に世界で初めて成功。24年2月には、140ミリアンペア時の製品で半導体製造向けに商業ベースで初受注した。
日刊工業新聞 2024年11月20日