全固体電池を宇宙で実証!JAXAと日立造船、ISSで年末から挑戦
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と日立造船は2日、宇宙での全固体リチウムイオン電池の実用化に向けた実証実験に関する共同研究契約を結んだと発表した。
国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームに設置し、稼働するかを確認する。宇宙空間で同電池が使用できれば、月・火星などの惑星探査に使う探査車(ローバー)や観測機器などへの活用が期待される。
2021年秋以降にISSに向けて打ち上げ、21年末から半年間実証実験を行う予定。
打ち上げまでに、同電池の宇宙実証に必要な装置の開発や、その検証実験などを行う。同電池が使用できれば、宇宙環境で使う設備の小型・軽量化、低消費電力化につながる。
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日刊工業新聞2021年2月3日