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会員登録すでに600人…クボタが研究所に「チョコザップ」を開設した理由

会員登録すでに600人…クボタが研究所に「チョコザップ」を開設した理由

チョコザップを利用するKGITの社員

クボタがスポーツジムの活用を通じて、社員同士のコミュニケーション活性化に取り組んでいる。このほどグローバル技術研究所(KGIT、堺市堺区)にスポーツジム「チョコザップ」を開設。社員同士の交流を深めることで、技術開発の促進とともに人材獲得効果も狙う。

「普段のデスクワークより距離が近く交流ができていい」。KGITで勤務する研究開発統括部の鈴木七瑞さんは、チョコザップの使い心地をこう評価する。

同施設はすでに会員登録者が約600人に達した。営業時間は平日5-22時で、KGITで働く社員は一般のチョコザップ会員より低価格で利用できる。昼休憩時にはランニングマシンなどで体を動かす社員の姿が見える。

KGITは国内外の研究開発拠点を結び、農業機械の電動化や人工知能(AI)など最先端の技術開発を担う。異なる部署の技術者間のコミュニケーションを活性化し、イノベーションを起こすことを重視する一方、「社歴が浅い人が既存社員とコミュニケーションが取りにくい」(クボタの近藤慎介研究勤労部長)課題があった。

ジムにはダーツ台も設け、社員の交流促進を図る。インターンシップ生の関心も高く「満足度の高い職場環境に整備することで、人材獲得にもつなげたい」(同)とする。

日刊工業新聞 2024年10月23日

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