相鉄グループが検討開始、横浜駅西口大改造の構想
相鉄ホールディングス(HD)と不動産開発・賃貸事業会社の相鉄アーバンクリエイツ(横浜市西区)は11日、横浜駅西口周辺の大規模再開発「横浜駅西口大改造構想」について本格的に検討を始めると発表した。商業機能を中心とした同地区の魅力にウェルビーイング(心身の幸福)を加える“ウェル―クロッシング”をコンセプトとし、横浜市や他の地権者と連携して街づくりに取り組む。2040年代の実現を目指す。
横浜駅西口は終戦後の1952年に相鉄グループが土地を取得し、開発が進んだ地区。相鉄HDの滝沢秀之社長は「開発着手から70年余り経過して施設の老朽化も目立つ。相鉄線と直通運転で結ばれる都内の再開発エリアに対抗できる個性がある街にしたい」と狙いを話した。
まず相鉄グループが88年開業の映画館を中心とした西口南側の商業施設「相鉄ムービル」を20年代後半から建て替える計画。ただ、周辺地権者と連携した再開発も想定しており「建て替えビルの施設や投資額などの詳細は決まっていない」(左藤誠相鉄アーバンクリエイツ社長)という。
日刊工業新聞 2024年9月12日