三菱ふそうが中国地方を攻める、両備グループと新会社
三菱ふそうトラック・バスは中国地方の事業強化に向け、両備ホールディングス(HD、岡山市北区)、両備ファイナンス(同)と共同出資会社を設立し、2025年2月に事業を始める。新会社は島根・鳥取・広島・山口の4県の三菱ふそう製トラックやバスの車両販売、整備、部品・用品販売、エンジンの整備を担う。従来、三菱ふそうの地域販売部門が担当してきたが、新会社に事業を統合し、きめ細かなサービス体制の構築やトラックの販売強化を図る。
新会社の名称は「ふそう中国地区販売(仮称)」で、本社は広島県坂町に置く。資本金は1億円。両備HDと両備ファイナンスがそれぞれ40%、三菱ふそうが20%の比率で株式を保有する。
両備HDと両備ファイナンスは交通事業を中心に展開している。1962年に岡山県内で三菱ふそう車両の販売とサービスを担う特約販売会社「岡山三菱ふそう自動車販売」(岡山市中区)を設立。60年以上、地元の三菱ふそうユーザーにサービスを提供してきた。培った知見を生かし、他の中国地方の4県の顧客にも地域に密着したサービス体制を構築し、販売も強化する。
岡山県内の販売・サービスは引き続き岡山三菱ふそうが担う。
日刊工業新聞 2024年07月08日