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鴻池運輸が導入拡大、自動運転フォークの機能

鴻池運輸が導入拡大、自動運転フォークの機能

AGFでトラックへ荷物を積載する

鴻池運輸は倉庫作業の効率化に向けて、自動運転フォークリフト(AGF)の導入を拡大する。神奈川県内の倉庫で、パレットに載せた荷物をトラックへ荷積みするAGFが実運用段階に入った。2025年以降に他の倉庫への導入を検討している。オペレーターの負荷を減らし、人材の確保につなげる。

鴻池運輸は三菱ロジスネクスト(京都府長岡京市)と共同で、約2年前から神奈川県綾瀬市の倉庫でAGFによる荷積みの実証実験を行い、実運用に入った。同倉庫は棚からの荷物の取り出しなどを自動化した自動倉庫で、搬送コンベヤー上を流れる荷物を有人フォークリフトで運んでいた。AGFの動きは有人のものより遅いため、コンベヤー上を流れる荷物をAGV(無人搬送車)で受け取り、AGFでトラックへ積み込む業務フローを構築した。積み込んだ時のトラックの傾き具合などを検知しながら積み込み、大型トラックに15分以内で16パレットを満載できるようにした。

現在同倉庫の15バース中、1バースにAGFを導入。今後、製品下ろしの課題を解決しながら、順次対象バースを広げ、将来は完全自動倉庫化を目指す。

自動倉庫以外での利用も検討しており、25年以降に他の倉庫へもAGF導入を検討している。候補は2―3拠点に絞っている。

鴻池運輸は23年に各部門が物流効率化に向けて連携する戦略委員会を立ち上げた。AGFの効果も同委員会を通じて共有し、各部門に広げていく。

日刊工業新聞 2024年6月26日

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