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アルミコンデンサー生産2.5倍…パナソニックインダストリー、環境車需要など狙う

アルミコンデンサー生産2.5倍…パナソニックインダストリー、環境車需要など狙う

メディアの合同取材に応じる坂本社長

パナソニックインダストリーは電気自動車(EV)や生成人工知能(AI)サーバーなどに使うアルミニウムハイブリッドコンデンサーの生産能力を2028年までに23年度比2・5倍に増強する。国内工場に加え、24年後半からマレーシア工場(セランゴール州)でも本格生産に入る。環境車などでの需要の拡大に対応する。

アルミハイブリッドコンデンサーはオイルポンプやモーターなど、大電流が流れる自動車部品に使われる。パナインダストリーの山口工場(山口市)では23年から稼働率を上げて供給を確保している。同社の坂本真治社長は「メーンの市場は自動車の中でも特に環境車だ」と説明。環境車市場の年平均成長率(CAGR)は20%前後だとし、マレーシア工場の生産増強などで「先行投資しようと思っている」と述べた。

他方、設備投資の冷え込みで苦戦する中国向けの工場自動化(FA)事業に関しては、中国人を経営トップに登用することで意思決定を迅速化し、24年度の黒字転換を目指す。坂本社長は「中国における(FA事業の)フェードアウトは考えていない」と語った。


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日刊工業新聞 2024年06月24日

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