森ビルの麻布台と虎ノ門ヒルズタワー、「健康配慮」で最高位認証を得た理由
森ビルが開発し運営する「麻布台ヒルズ森JPタワー」(東京都港区)と「虎ノ門ヒルズステーションタワー」(同)が、建物の健康への配慮を示す国際認証「WELL」のうちオフィスと商業区画の共用部を対象とした「WELL Core」で最高位のプラチナ本認証を取得した。
WELLは建物の環境性能に加え、そこで過ごす人々の健康性や快適性を評価する米国発の認証制度。広場やデッキの整備による運動の促進や健康的な食事の提供、室内に清浄な空気を提供するために高性能空調フィルターを実装したことなどが高く評価された。
また、同社がインドネシア・ジャカルタで運営する「JAKARTA MORI TOWER」も、同じくWELL Coreのプラチナ本認証を取得した。ビルの建設から管理・運営までの各段階で、関係者の健康に対する配慮をはじめ、就業者の健康にも対応した快適な執務環境を提供できる建物性能などが高い評価を得た。
同認証の取得は、それぞれ国内・インドネシアで初めてという。麻布台ヒルズ森JPタワーは、本認証の取得物件としては日本最大の登録面積になるという。各物件とも計画段階で予備認証を取得、竣工後に現地調査を経て本認証を取得した。
日刊工業新聞 2024年6月6日