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いすゞが都市型EVバス投入、訴求する強み

いすゞが都市型EVバス投入、訴求する強み

車内フロアをフルフラット化した、いすゞ自動車の路線バス「エルガEV」

いすゞ自動車は車内フロアをフルフラット化した電気自動車(EV)路線バスで、ショートホイールベースの都市型モデル(写真)を発売した。国内EVバスをめぐっては中国EVメーカーの比亜迪(BYD)や新興のEVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区)などが投入済みで、いすゞは後発となる。国内バス事情に精通する点や日本のモノづくり、アフターサービスの強みをバス事業者に訴求する。代表型式の東京地区の消費税込みの価格は6578万1980円。年150台の販売を目指す。

発売した路線バス「エルガEV」は、リアアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵した「インアクスルモーター」の採用によりフロアを低床化した。バッテリーパックは天井と車体後部の床下に配置。車内前部の乗降口から最後部座席まで段差をなくしてバリアフリーとし、乗客の安全性と利便性を高めた。一度の充電による走行距離は360キロメートル。

今後ロングボディーの郊外型も発売予定。2025年大阪・関西万博関連の需要を見据え、都市型を先行して投入した。購入には政府の補助金も活用できる。

日刊工業新聞 2024年5月30日

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