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航空機エンジンなど堅調…三菱重工の通期見通し、事業益23%増

三菱重工業が8日発表した2025年3月期連結業績(国際会計基準)は、事業利益が前期比23・9%増の3500億円を見込む。ガスタービンや航空機エンジンなどの事業が引き続き堅調に推移するほか、冷熱機器や航空機関連事業も増収となり、利益を押し上げる。受注高は同13・2%減の5兆8000億円を予想する。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

部門別の事業利益では、航空・防衛・宇宙部門が同10・2%増の800億円の見込み。政府の防衛力強化に関する案件受注などを背景に航空機・飛昇体事業を中心に伸長する。

ガスタービンなどのエナジー部門は同13・4%増の1700億円の見通し。受注は24年3月期より減少を見込むが引き続き堅調に推移。ガスタービンや航空機エンジンに加え、原子力発電関連事業で増収増益を図る。

同日発表した24年3月期連結決算は、受注高と売上高、当期損益が過去最高となった。事業利益がエナジー部門をはじめ全部門で伸長し、同46・1%増の2825億円だった。売上高は製鉄機械や物流機器、防衛・宇宙が増加し、同10・8%増の4兆6571億円。受注高は発電設備向けガスタービン事業や防衛・宇宙事業の受注増加により、同48・5%増の6兆6840億円だった。

同日都内で会見した泉沢清次社長は米航空機ボーイングの中型機「ボーイング787」の品質検査不正について、「影響は出てくる」としつつ「ボーイングとコミュニケーションを取って計画を作っている」と説明した。


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日刊工業新聞 2024年月5月9日

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