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天体上で飛び跳ねながら移動…チューリッヒ工科大が開発する宇宙探査用ロボットの特徴

天体上で飛び跳ねながら移動…チューリッヒ工科大が開発する宇宙探査用ロボットの特徴

宇宙探査用ロボ「スペース・ホッパー」。天体上で飛び跳ねながら移動する仕組みを構築中

【チューリヒ=飯田真美子】チューリヒ工科大学は16日(現地時間)、開発中の宇宙探査用ロボットを報道陣に公開した。欧州宇宙機関(ESA)と連携して作製している「スペース・ホッパー」は天体上で飛び跳ねながら移動する仕組みを構築中。2030年ごろをめどに宇宙空間で実証実験したい考え。他に2機の宇宙用への転用を目指すロボットの実証実験が行われた。新たな宇宙探査用のロボット開発がスイスで進んでいる。

スペース・ホッパーは無重力飛行を利用した重力の無い空間での実証実験を進めている。表面に凹凸の多い天体であっても飛び跳ねながら進むことで、探査機の横転や故障が少なくなるとみられる。

また足の先端に磁石を搭載して金属の壁を上れるロボット「マグネッコ」は、実際に壁を上る様子を公開。足の先端は取り外しが可能で、用途に応じて吸盤などの他の部品に交換して利用できる。

同大発ベンチャーのエニボティクス(チューリヒ市)が開発した4足歩行ロボット「ANYmal」もデモ実験を実施。同ロボットはすでに災害現場などで活躍しているが、宇宙空間での転用も見込んでいる。軽量化や宇宙用の認証の獲得に向けた動きを進め、40年前後にも宇宙空間での活用を目指す。

日刊工業新聞 2024年4月18日

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