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CO2固定量5倍の効果…大林組、木材を利用した鋼管柱耐火被覆で新工法

CO2固定量5倍の効果…大林組、木材を利用した鋼管柱耐火被覆で新工法

O・Mega Wood Xコラムを適用した内観イメージ

大林組は木材を利用した鋼管柱の耐火被覆工法「O・Mega Wood X(オメガウッドエクス)コラム」を開発した。90分耐火構造の国土交通大臣認定を取得しており、建物の最上階から9層分の範囲で同工法を鋼管柱に適用可能。今後はグループ企業とともに耐火被覆ユニットの生産性向上と機能向上に向けた改良に取り組むほか、用途に合わせてO・Mega Woodシリーズのラインアップ拡充を図る。

耐火被覆を構成する被覆木材などの材料をユニット化した「耐火被覆ユニット」を工場で製作し、現場ではビスで鋼管柱に固定する。工場で製作することにより現場での施工時間短縮につながる。

ビスのみの固定であるため解体も容易で、木材のリユース、リサイクルに対応する。また、表面に有機塗料を塗布できるため、半屋外などの耐候性が必要な空間にも適用可能だ。

被覆木材はそのまま仕上げ材として使えるため、ロックウール吹付けの耐火被覆に木仕上げを施した従来工法と同等のコストで空間の木質化が可能。高さ4メートル角形鋼管柱に4面耐火被覆する場合、二酸化炭素(CO2)固定量は0・6トンと、従来工法の約5倍の効果がある。

日刊工業新聞 2024年4月18日

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