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核融合発電の商業化を加速する、文科省と米エネルギー省がタッグ

核融合発電の商業化を加速する、文科省と米エネルギー省がタッグ

量子科学技術研究開発機構の核融合実験炉JT-60SA

文部科学省と米国エネルギー省(DOE)は10日、核融合研究で戦略的パートナーシップを締結するとの共同声明を発表した。研究施設の共用開発や規制への協調対応、サプライチェーン(供給網)支援などに取り組む。日米で核融合発電の実証と商業化を加速させる。

日米で運営している核融合エネルギー調整委員会(CCFE)で連携活動を始める。協調して技術開発に取り組むほか、核融合炉のサプライチェーン構築に向けた産業化支援、人材育成や職能開発を検討する。

規制面では米国の原子力規制委員会や国際原子力機関(IAEA)での議論を活用して規制の枠組みや規格、基準作りを協調する。日米両国で大学や国立研究所、企業などの研究資源の相互補完性を高める。

日刊工業新聞 2024年4月11日

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