世界初の発見も…戸田工業が「ナトリウムイオン電池」開発
戸田工業は鳥取大学と共同で、酸化鉄の一種であるナトリウムフェライトを負極と正極に使ったナトリウムイオン電池を開発した。α型のナトリウムフェライトがナトリウムイオン電池の正極として機能することは分かっていたが、今回、戸田工業が開発したα型のナトリウムフェライトを負極に適用し、充放電性能が得られることを世界で初めて発見したという。
携帯用端末などの電源としてリチウムイオン電池(LiB)が普及している。ただ、リチウムは南米などに資源が偏在するなどの課題がある。一方、ナトリウムは海水中に存在し、安く大量に入手できるため、ナトリウムイオン電池は大型定置用電源として活用が期待されるとしている。
日刊工業新聞 2024年03月28日