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JALが新型42機導入、国際線の事業規模1.4倍に

日本航空(JAL)は21日、仏エアバスと米ザ・ボーイング・カンパニーから新型機42機を導入すると発表した。2025―33年度に受領する。国際線機材を増機・大型化し、30年に格安航空会社(LCC)を含む国際線の事業規模を現在の約1・4倍に拡大する。「拡大する需要を取り込む強い決意で行う」(赤坂祐二社長)。大規模な機材導入で攻めの経営に転じる。

機材購入額は非公表だが、カタログ価格の合計は約1兆8700億円に上る。国際線はエアバスのA350―900型機(写真)20機とボーイングの787―9型機10機を導入し、北米・アジア・インド路線を強化する。国内線はB767の更新機材となるA321ネオ11機と1月の事故で全損したA350―900の代替機1機を導入する。最新の省燃費機材で燃料消費を減らし、競争力を高める。

併せて25年度のEBIT(利払い・税引き前利益)目標を従来目標の1850億円以上から2000億円に上方修正した。23年度業績予想も従来の1300億円から1400億円に上方修正した。

日刊工業新聞 2024年03月22日

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