耐火被覆材に木材、JFEスチールが新工法
2時間耐火認定
JFEスチールは建築業界で進む木材利用の動きに対応し、木と鉄の混合構造「アーキテツト」を普及させる。第1弾として木材を耐火被覆材として使う鋼管柱の耐火被覆工法「アーキテツト木耐火柱」を開発。国土交通相から1時間耐火構造、2時間耐火構造の両認定を取得した。
脱炭素社会の実現に向け、森林循環や二酸化炭素(CO2)を固定する効果への期待から木材利用が広がっている。耐火被覆工法は木材が持つ高い断熱性に着目した。
JFEスチールは山佐木材(鹿児島県肝付町)との共同研究で、鋼管柱に強化せっこうボードと木材を組み合わせることで2時間耐火認定を取得。より階数の高い建物にも鋼管柱の耐火被覆材として木材を利用できる。
同工法により木造と鉄骨構造の混構造建物への適用を可能にし、構造面と意匠面の両立を図れるようにした。
日刊工業新聞 2024年03月14日