ＪＦＥスチールは１６日、絶縁被覆純鉄粉「電磁郎」を使うアキシャルギャップモーターで従来のラジアルギャップモーターより４８％の薄型化、４０％の軽量化を実証したと発表した。

脱炭素化で自動車・機器向け電動モーターの小型・高効率要求が高まる中で、磁性粉を加圧成形した磁心は電磁鋼板を積層するタイプより製造が容易で、３次元的に均一な磁気特性を持つ。

実証ではＪＦＥテクノリサーチ、静岡大学発ベンチャーのアーミス（浜松市中央区）と連携した。今回設計・試作したアキシャルギャップモーターは軸方向の磁力を利用し回転させられ薄型ながら大きな出力を得られる。

ＪＦＥスチールなどは圧粉磁心を使う顧客の部品設計を支援するため、外径１１０ミリメートルの切削加工用大型圧粉体や、要求の形状に加工した試作圧粉磁心などの提供を始めた。