ニュースイッチ

「製品」と「商品」はどう使い分ける?

知っておくべき調達・生産・販売の基礎知識 #1 製品と商品の違いは?
 製造業における「サプライチェーン」は「原材料を調達して、生産活動を行い、そして、顧客の手元に製品をお届けするまでの一連の流れ」を指します。この流れを止めないよう、企業は部門を越えて情報を共有し、最適な取り組みを行っています。
 こうした中で、営業担当者は顧客からのさまざまな変更要請を受ける窓口です。顧客の要請に満足に応えるために、営業担当者は自社のサプライチェーンを把握しておかなければなりません。これがスキルとなって、顧客の信頼を得る基本になるのです。

 書籍書籍『まんがでわかるサプライチェーン 知っておくべき調達・生産・販売の流れ』(古谷賢一 著/日豆思惟子 作画)では、営業担当者・若手社員などに向けて、まんがを織り交ぜながらサプライチェーンを解説します。
 本書の発行を記念し、特集「知っておくべき調達・生産・販売の基礎知識」を掲載。著者である古谷賢一さんがサプライチェーンにおける基礎知識を紹介します。

一般に、「製品」と「商品」は明確な区別をせずに同じ意味で使われることがあります。厳密に分けると、製品と商品は、どちらも販売する目的で一時的に保有するものですが、「製品」が自ら製造・加工したものであるのに対し、「商品」は自ら製造・加工していないものを言います。製造業においては、自社の工場で製造・加工したものは「製品」となり、卸売業や小売業においては、外部の調達先から仕入れたものは「商品」となります。

また製造業でも、自ら製造・加工せずに他社から調達したものを、そのままお客様に販売するものは「商品」として扱われます。自社が販売した製品に使用する交換部品や保守部品を部品メーカーから調達し、それをそのままお客様に販売する場合などが挙げられます。

逆に、卸売業や小売業でも、他社から調達したものを自社で加工して顧客に販売するものは「製品」として扱われます。製造業者から調達したものに対し、一旦、自社の事業所で検査を施したり、追加で何らかの加工を行ったり、ラベルなどを貼付したり、梱包形態を変更したりした後、お客様に販売する場合などが挙げられます。

ただし、実務上は製品と商品を厳密に区分することが難しい場合もあり、明確な線引きはできないため、各社はそれぞれの判断に基づいて区分しています。

<書籍紹介>
書名:まんがでわかるサプライチェーン 知っておくべき調達・生産・販売の流れ
著者名:古谷賢一 著/日豆思惟子 作画
判型:A5判
総頁数:192頁
税込み価格:2,200円

<販売サイト>
Amazon
Rakuten ブックス
Nikkan BookStore

<著者略歴>
〇著者
古谷 賢一(ふるたに けんいち)
株式会社ジェムコ日本経営 プリンシパル本部 本部長コンサルタント
大阪産業大学経営学部商学科非常勤講師
【資格】公益社団法人全日本能率連盟認定マスター・マネジメント・コンサルタント、ICMCI(国際公認経営コンサルティング協議会)認定コンサルタント、MBA(経営学修士)
【略歴】大手鉄鋼メーカーにて、主に電子回路モジュールおよびコンピュータなど情報機器の開発製造事業に従事。開発・設計・製造・生産技術・品質保証・品質管理等の業務に従事し、本社より分社した事業会社の品質保証責任者、生産技術部門長および海外生産子会社(フィリピン、中国)の品質管理責任者を歴任。生産子会社・協力工場や、部材ベンダー・取引先へのものづくり指導、生産技術指導、品質指導を、国内外問わず多く手がけている。
その後、ジェムコ日本経営に入社。経営管理、人材育成から、品質改善支援、ものづくり革新支援など幅広い分野に従事し、"地に足がついた活動"をモットーに、現場に密着し、きめ細かい実践指導は顧客から高い評価を得ている。
タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムおよびハンガリーなど、海外での支援実績も多数あり。
【著書】『工場長の教科書』『在庫戦略の教科書』(共に日経BP)。雑誌『工場管理』(日刊工業新聞社)にて「Z世代の新人育成バイブル」を連載。『工場管理』『型技術』(同)にて寄稿多数。
【専門分野】経営管理・経営戦略、ものづくり現場改革・生産合理化、品質管理・品質改善、組織・人材開発
〇作画
日豆 思惟子(ひず しいこ)
九州在住のデザイン系フリーランス。心地よく感じられる作画を目指す。
ウェブサイト:https://honeysuckle-nagasaki.tumblr.com/

<目次>
第1章 サプライチェーンを知ろう
第2章 顧客から納期の前倒し要望
第3章 急な増産対応の依頼
第4章 値下げ要請に直面する
第5章 品質クレームにどう対応するのか

ニュースイッチオリジナル

特集・連載情報

知っておくべき調達・生産・販売の基礎知識
知っておくべき調達・生産・販売の基礎知識
製造業における「サプライチェーン」は「原材料を調達して、生産活動を行い、そして、顧客の手元に製品をお届けするまでの一連の流れ」を指します。この流れを止めないよう、企業は部門を越えて情報を共有し、最適な取り組みを行っています。
 こうした中で、営業担当者は顧客からのさまざまな変更要請を受ける窓口です。顧客の要請に満足に応えるために、営業担当者は自社のサプライチェーンを把握しておかなければなりません。これがスキルとなって、顧客の信頼を得る基本になるのです。

編集部のおすすめ