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高電流密度下で高効率、三菱マテと横浜国大が「チタン製の水電解電極」開発

高電流密度下で高効率、三菱マテと横浜国大が「チタン製の水電解電極」開発

固体高分子型水電解 模式図(三菱マテリアル提供)

三菱マテリアルと横浜国立大学大学院工学研究院の光島重徳教授らのグループは共同研究開発において、高電流密度条件下でも高効率に作動するチタン製の水電解電極を開発した。今後も実用化に向け、最適な電極構造の開発・試作を行う。

水電解電極の材料として一般的なチタンを対象に、三菱マテリアルが持つ粉末焼結技術を3次元(3D)プリンター技術に応用。従来は一体的な製造ができなかった、水を分解する電極部分と水電解後の酸素を排出する拡散部分の2層構造を実現した。

水素製造技術の一つである固体高分子(PEM)型水電解は、環境負荷が低く高効率な水素製造技術として注目されている。一方、コスト負荷が大きい酸化イリジウムなど貴金属触媒の使用量低減も求められている。

日刊工業新聞 2024年02月02日

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