厚さ12μm…リンテックが開発した薄膜ラベルの機能
リンテックは厚さ12マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の薄膜ラベル素材「PET12マイクロメートルラベル」と、専用ラベリングマシンを開発した。一般的なラベルと比べ基材を4分の1の薄さに抑え、製造や廃棄時の二酸化炭素(CO2)排出量を約3割削減する。化粧品や日用品の表示ラベルでの利用を想定する。ラベリングマシンは薄膜ラベルを剥離フィルムから剥離できる機構を搭載した。
PET12マイクロメートルラベルは表面基材にポリエステルフィルムを使用し、曲面にも貼れる。光を反射しにくく、容器に直接印刷したような透明感がある。直接印刷と置き換えて使用して、誤印刷時の容器廃棄の削減につながる。
ラベリングマシンは剥離フィルムからはがしにくい薄膜ラベルでも、安定的に貼ることができる。容器を位置決め治具に乗せるとローラーが回り、ラベルから剥離フィルムを剥がしながら、容器の面に沿って貼る。
日刊工業新聞 2024年01月09日