大型液化CO2輸送船、三菱造船・日本シップヤードが商社2社と共同開発へ
三菱造船(横浜市西区、北村徹社長)と日本シップヤード(NSY、東京都千代田区、前田明徳社長)は、国際間の大型液化二酸化炭素(CO2)輸送船(イメージ)を三井物産、三菱商事と共同開発することを検討する覚書を結んだ。2028年以降の実用化に向け、標準仕様や標準船型を確立し、建造費用を削減する狙い。
三菱造船とNSYは23年5月に液化CO2輸送船の共同開発を発表しており、大手商社2社に連携を広げる。液化CO2は輸送後は回収・貯留(CCS)される見通しで、三井物産と三菱商事のCCSの知見を生かす。両社はそれぞれ、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の23年度のCCS支援事業に選ばれている。
標準仕様の一つとして、液化CO2を搭載するタンクの標準化を検討する。CCSの案件ごとに液化CO2輸送船を個別に設計するのではなく、主要部位の設計を標準化する。
日刊工業新聞 2024年01月05日