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航続距離35%増…三菱自動車が発売する「新型軽商用EV」の装備

航続距離35%増…三菱自動車が発売する「新型軽商用EV」の装備

三菱自の新型軽商用EV「ミニキャブEV」

三菱自動車は12月21日、新型のワンボックスタイプ軽商用電気自動車(EV)「ミニキャブEV」を発売する。2011年発売の軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」をベースに、モーターや駆動用バッテリーなどを刷新し、充電1回当たりの航続距離を従来比約35%増の180キロメートル(WLTCモード)に延ばした。最大出力電流60アンペア以上の急速充電器であれば約42分で80%まで充電可能。消費税込みの価格は243万1000―248万6000円。

新型EVは水島製作所(岡山県倉敷市)で生産する。海外では23年度中にインドネシアでも生産・販売を始める計画で、タイなどへの展開も検討する。

2シーターグレードには最大1500ワットまでの電化製品を使用できる交流(AC)100ボルトのコンセントをオプション装備できる。別売りのビークル・ツー・ホーム(V2H)機器を介して車載電池を非常用電源として利用することも可能。駆動用の車載電池は8年以内かつ走行距離16万キロメートル以内で電池容量が66%以下に低下した場合、無償で修理・交換する。

新型の販売目標は公表していない。従来のミニキャブ・ミーブは12年間で約1万3000台を販売しており、23年度販売は前年度実績比約50%増の3000台超となる見通し。三菱自は商用軽バンEV市場について、30年度に24年度見通し比約2・5倍の10万台弱の規模になり、ガソリン車を含む商用軽バン全体の40%程度を占めるとみている。

日刊工業新聞 2023年11月27日

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