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放熱材年140万リットル、積水化学が新工場

放熱材年140万リットル、積水化学が新工場

EV化で放熱材料の需要が拡大している

積水化学工業は米ケンタッキー州で放熱材料の新工場を稼働させ、量産を始めた。電気自動車(EV)シフトが進む米国で車メーカーや、リチウムイオン電池(LiB)・電装品メーカーなどの放熱需要に応える。子会社の積水ポリマテック(さいたま市桜区)が新設した。米新工場の稼働で日本、タイ、中国、欧州と合わせた世界5拠点の生産体制となり、グローバルで放熱材料の供給を強化する。

新工場は約70万台分のEV搭載量に相当する年140万リットルの放熱材料の生産能力を持つ。生産ラインの自動化に適しLiB関連などで採用が進むグリス(半液)状の放熱材料を主に手がける。米国のEV生産台数は2025年度に22年度比3倍超の400万台に上るとの予測もあり、関連材料の需要拡大が見込まれている。


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日刊工業新聞 2023年11月24日

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