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セコムが開発、AI搭載警備ドローンの機能

セコムが開発、AI搭載警備ドローンの機能

「セコムドローンXX」のデモンストレーション(浦安ヘリポート=千葉県浦安市)

セコムは、人工知能(AI)を活用して巡回・監視する警備用飛行ロボット(ドローン)「セコムドローンXX(ダブルエックス)」を開発した。画像AI解析で人や車両を検知し、監視員が不審と判断し指定すると、自動で追跡・撮影する。監視員の映像確認作業の負担を減らす。2024年春からレンタルでの提供を予定し、価格は警備員による警備と同等の月額数十万円から100万円程度になる見通し。年間2ケタ台数の提供を見込む。

指定ルートを飛行する「巡回監視」機能と、センサーや監視カメラで侵入者を検知した際に急行する「侵入監視」機能を持たせた。同社が15年に投入した「セコムドローン」に比べ飛行性能が向上。通信機能をWi―Fi(ワイファイ)・特定小電力無線からLTE通信に変えたことで、より広域を飛行できるようにした。

従来機が中規模の工場や施設を販売対象としているのに対し、より大規模で要求される警備レベルの高い工場や官民の重要施設を対象とする。災害時の被害状況確認、避難の呼びかけなどの使用も想定する。上田理常務執行役員は「今までセコムの警備サービスを利用していない分野でも広く使ってもらいたい」と述べた。


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日刊工業新聞 2023年10月13日

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