PB商品強化するロイヤルホームセンター、2030年度に売上高倍増へ
大和ハウス工業子会社のロイヤルホームセンター(大阪市西区、中山正明社長)は、創業50周年の2030年度に売上高を22年度比2倍超の2000億円に高める。強みである作業服や工具などのプライベートブランド(PB)商品の展開を強化。顧客の要望に応えた商品開発で他社との差別化を進める。
26年度にPB売上高を22年度比約4割増の100億円、PB売上高比率を同比0・8ポイント増の10・1%を目指す。自動車整備用工具の輸入販売を手がける子会社のワールドツール(埼玉県深谷市)と連携し、新しいPBの開発も進める。
ホームセンター業界では、円安や資材価格高騰などの影響で、多くの商品で値上げを余儀なくされている。PBは低価格・高品質の展開を狙えるが、同社は直近では、コロナ禍で海外からの仕入れが不安定化したことなどにより過剰在庫や販売不振となった。森本勝己取締役上席執行役員は「PBの売上高や比率だけを追い求めるのではなく、当社でしか買えない商品を開発する」と説明する。
同社は売上高規模で国内ホームセンター市場9位。同市場は上位10社で7割超を占める。
日刊工業新聞 2023年10月09日