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舶用メタノールエンジン、日立造船が生産開始へ

日立造船は2025年度にもメタノール燃料の舶用エンジンの生産を始める。約4億円を投じ、子会社の日立造船マリンエンジン(熊本県長洲町)の本社兼工場に生産体制を整える。日立造船が舶用エンジン生産でライセンスを受けている独MAN―ESと組み、既存大型船の内燃機関の脱炭素需要を取り込む。

工場にメタノールの供給装置や貯蔵タンクなどを新設する。今後独MAN―ESと共同で既存船への改造技術などを確立する。既に同社からグリーンメタノールに対応した二元燃料テストエンジンを1台受注しており、24年内にも陸上試験を開始する。

国際海事機関(IMO)は50年をめどに国際海運分野からの温室効果ガス(GHG)排出量をゼロにする目標を掲げる。日立造船は舶用エンジンの燃料転換に向けた技術開発を加速している。

日刊工業新聞 2023年9月26日

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