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鹿島が物流施設に参入、不動産開発拡充

鹿島が物流施設に参入、不動産開発拡充

鹿島富谷物流センターの完成イメージ

鹿島は21日、国内で物流施設の開発事業に参入すると発表した。不動産開発の一環で、開発から設計・施工、運営まで手がける。当面は保有する方針だが、中長期での売却も視野に入れる。第1弾として、2024年10月にも東京都と宮城県にマルチテナント型物流施設を竣工。今後は地方の中核都市を軸に大規模施設も計画し、不動産開発事業を拡充する。

このほど、延べ床面積2万2719平方メートル(4階建て)の「鹿島南六郷物流センター(仮称)」(東京都大田区)と、同約4万6726平方メートル(4階建て)の「鹿島富谷物流センター(仮称)」(宮城県富谷市)を着工した。いずれも、同社の独自ブランド「KALOC(カロック)」として展開する。

鹿島南六郷物流センターはボックス型の施設で、最大2テナントの入居を想定する。北側に20台分のトラックバースを設けるほか、西側には中・小型トラック用の補助バースも用意する。荷物用エレベーターや垂直搬送機も配置し、増設できるスペースも確保。72時間給電可能な非常用発電設備も備える。

一方、鹿島富谷物流センターはスロープ型の施設とし、1、2階合わせて48台分のトラックバースを計画している。寒冷地対応として、スロープには融雪機能も持たせる。荷物用エレベーターや垂直搬送機も配置。最大4テナントの入居を想定している。

日刊工業新聞 2023年09月22日

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