SCREENが水素関連の新工場、110億円を投資
SCREENホールディングス(HD)は14日、彦根事業所(滋賀県彦根市)内に水素関連事業の装置・部材の生産棟を建設すると発表した。成長を見込む水電解用セルスタックや燃料電池部材のMEA(膜電極接合体)の生産スペース拡張が狙い。新棟は事務所機能も備え、半導体製造装置事業での人員増にも対応する。総工費は約110億円で、2025年1月に稼働予定。
新棟はディスプレー製造装置などを生産していた老朽化施設を取り壊し、跡地に建設する。3階建てで延べ床面積は約1万7334平方メートル。24年2月に着工し24年12月に完成予定。水素関連事業の生産機能に加え、成膜装置事業の実験・部品検査機能も持つ。
SCREENHDは既存技術を生かした新事業領域として水素関連を中心としたエネルギー分野や、ライフサイエンス分野への展開を進めている。
日刊工業新聞 2023年09月15日