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「日産野球部」再開へ、経営層が検討始めた理由

日産自動車は2009年末から休部していた野球部の活動再開の検討を始めた。日産野球部と日産九州野球部の二つで、08年以降の世界同時不況時の業績改善策の一環で休部していた。現在はコロナ禍や半導体など部品不足の状況も緩和しつつある。社内の要望も多く、野球部復活について経営層が検討を進めている。

日産は08年のリーマン・ショック後の不況時に、業績悪化を受けたリストラ策として人員削減やコア事業への集中を進めた。その際、硬式野球部のほか卓球部や陸上部といった企業スポーツ活動を休部した。

日産野球部は1959年の創部で神奈川県横須賀市を、日産九州野球部は85年に発足し福岡県苅田町を拠点として活動した。日産野球部は2009年から完全に活動を休止し、日産九州野球部はクラブチーム「苅田ビクトリーズ」として活動を継続していた。

日産九州野球部は24年から、日産野球部は25年から活動を再開する予定。都市対抗野球への参加も目指す。


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日刊工業新聞 2023年月9月5日

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