布地に直接印刷!3Dプリンター×ファッションを模索中
ストラタシス・ジャパン(東京都中央区、クリスチャン・アルバレス社長)は、同社が販売する3次元(3D)プリンターの新販路開拓で、協業相手を探している。同社は米・イスラエルで3Dプリンターの開発販売を手がけるストラタシスの日本法人。
例えばストラタシスが開発した3Dプリンター「J850プライム」は、布地に直接プリントできることが特徴で、アパレルなどのファッション業界に狙いを定める。
特徴として、噴射した液体樹脂を紫外線で硬化させ積層する、ポリジェット方式を採用している。60万色以上のフルカラーで、布にプリントすることで布の動きや角度、光の当たり方によって見え方が変わり、ファッションの表現の幅が広がるという。
ストラタシス・ジャパンの宮竹公大プレセールスアプリケーションエンジニアは「ファッション業界は3Dデータづくりにたけた人材が少ない。データがつくれる企業と協業したい」と話す。
ストラタシスは欧州で5社と提携。提携先が3Dデータの作成とプリントを受託している。「クリスチャン・ディオール」や「アレキサンダー・マックイーン」などの高級ブランドでストラタシスの3Dプリンターで装飾した生地が採用されたという。
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日刊工業新聞 2023年08月12日