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広がる研究機関のクラウドファンディング…背景に窮状も

広がる研究機関のクラウドファンディング…背景に窮状も

近畿大は「和歌山フルーツコーラ」の生産などにCFを活用(同大提供)

資金集めにクラウドファンディング(CF)を活用する研究機関が増えている。近畿大学は1日、「近大みかん」の果皮などを活用した「和歌山フルーツコーラ」のCFを始めた。産学連携で開発し、持続可能な社会の実現や地域活性化に役立てる。READYFOR(レディーフォー、東京都千代田区)は60以上の大学と業務提携し、CFプログラムを提供している。

国立科学博物館のCFプロジェクトには目標額を大きく上回る4億8000万円超が集まった(9日12時時点、READYFOR提供)

7日に始まった国立科学博物館のCFは開始後9時間で目標金額1億円を達成した。注目されたのは、同館の全研究者の“最推し”標本図鑑、研究施設のバックヤードツアーといったユニークなリターン内容だけが理由ではない。

補助金などの削減に加え、コロナ禍や物価高で研究機関を取り巻く環境は厳しさを増している。同館の2020年の入館料収入は前年比約2割に落ち込んだ。一方で23年の光熱費は21年比で倍増する見込みだ。同館はこうした窮状をCFサイトに赤裸々につづっている。

日刊工業新聞 2023年08月12日

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