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1種類の発光材料から多色出せるLED、近畿大学が開発

1種類の発光材料から多色出せるLED、近畿大学が開発

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近畿大学の今井喜胤(よしたね)教授や大阪公立大学の八木繁幸教授らは、1種類の白金化合物を発光材料とし、さまざまな色を出せる有機発光ダイオード(LED)を開発した。白金化合物の濃度を変えた5種類の有機LEDを作製。外部磁力をかけることで、白金化合物の濃度に応じ、緑や赤などの光を発生できた。フルカラー3次元(3D)表示用有機ディスプレーやセキュリティー認証技術の実用化などの応用が期待される。

研究グループは、らせん状に回転しながら振動する光「円偏光」を利用した。円偏光を利用した有機LEDは、3D表示用の有機ディスプレーなどに使われる新技術として注目されている。

室温かつ永久磁石を置いた環境下に、1種類の発光材料を利用した有機LEDを設置するだけで、さまざまな色の円偏光を発生できた。成果を活用することで、円偏光での有機LEDの製造コストを抑えられる可能性がある。

成果は有機EL分野の国際科学誌オーガニック・エレクトロニクス電子版に掲載された。

日刊工業新聞 2023年08月08日

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