ジャパンディスプレイが鳥取工場の液晶パネル生産終了へ
ジャパンディスプレイ(JDI)は2日、鳥取工場(鳥取市)での液晶パネル生産を2025年3月までに終了すると発表した。アモルファスシリコン技術を使った第4世代の液晶パネル生産ラインで車載用パネルを中心に生産しているが、同技術の需要が減少していることから終了を決めた。同工場は今後、車載事業の研究開発拠点として存続する。約500人の従業員は同工場や他拠点へ配置転換し、雇用を維持する。
24年3月期の業績へ与える影響は軽微。25年3月期に生産停止に伴う費用を計上する見込み。具体的な金額は今後精査する。
車載向けでは茂原工場(千葉県茂原市)などで低温ポリシリコン(LTPS)技術を採用したパネルを生産している。またパネルの大型化が進んでおり、第4世代のパネル生産では生産性やコスト面で劣っていた。
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日刊工業新聞 2023年08月03日