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中小のSDGs達成支援、「寄付参加型リース」とは?

リコーリースは、契約額の一部を慈善団体に寄付する参加型のリースとレンタル商品の取り扱いを始めた。商品展開を通じ、企業のSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた取り組みを支援する。同社の主要な顧客層である中小企業の活用を想定する。2024年度に契約総額80億円、800万円の寄付を目指す。

リコーリースが取り扱いを始めたのは、SDGs参加型リース・レンタルの2商品。契約総額の0・1%を同社が寄付する。寄付には契約した企業の賛同が必要となる。賛同した企業は同社のホームページで社名が公表される。

リースは物件代金が1000万円(税別)以上の事業用設備、レンタルは特定の販売会社を通じた物件が対象となる。

寄付先は、セーブ・ザ・チルドレン、国土緑化推進機構、日本母乳バンク協会の3団体から商品の契約者が一つ選べる。

中小企業基盤整備機構が1月、中小企業2000社を対象に複数回答で実施したアンケートでは、SDGsの取り組みに向けた課題として「何から取り組めばよいのかわからない」と約2割が回答。SDGsに関心があるものの、まず何をすべきか分からない中小企業は多い。

こうした状況を受けてリース業界では、中小企業のSDGsの取り組みの支援に動いている。三井住友トラスト・パナソニックファイナンス(東京都港区)は、SDGsに関連する設備を導入した際、顧客の賛同を得た上で契約金額の0・1%を寄付する取り組みを22年に開始。栃木銀行傘下のとちぎんリーシング(宇都宮市)も同年、SDGsに関する条件を満たした場合、リース料を0・2%優遇する取り組みを始めた。


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日刊工業新聞 2023年08月02日

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