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新車販売2年ぶり増加も…長引く半導体不足、今後の影響は?

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が3日発表した2023年上期(1―6月)の新車販売台数は、前年同期比17・5%増の245万600台だった。暦年の上期としては21年以来2年ぶりのプラス。ただ、長引く半導体不足に対し「供給が進んだ可能性はあるが、過去に受注した分がはけたに過ぎない可能性も高い」(自販連)として引き続き慎重な見方が続きそうだ。

6月と23年上期(1-6月)の新車販売台数

登録車は前年同期比21・7%増の156万4335台で2年ぶりの増加となった。登録車のうち普通乗用車は同35・9%増の90万837台で、上期ベースでは19年の実績を上回り過去最高を記録した。一方で自販連は「足元の販売がいつ受注した分かは定かではない」とも指摘する。

軽自動車は同10・7%増の88万6265台で2年ぶりのプラス。全軽自協は「背が高くスライドドアを備えたスーパーハイトワゴン系の車種が販売台数上位を占める傾向に変わりはない」とした。

6月単月の販売台数は、前年同月比19・8%増の39万2719台。登録車ではホンダ三菱自動車ダイハツ工業を除く10ブランドが販売台数を伸ばしており、自販連は「7月以降の傾向として増加が続くとみるのが妥当だろう」という。全軽自協は「大手メーカーで仕入れ先の火災影響を受けた7月の工場稼働停止が公表されているほか、半導体不足の影響は続いている」として不透明な見通しを示唆した。


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日刊工業新聞 2023年月7月4日

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