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国内最大規模の会員数…「Tポイント」と「Vポイント」統合、それぞれの思惑

国内最大規模の会員数…「Tポイント」と「Vポイント」統合、それぞれの思惑

新サービスのロゴマークを発表する太田純三井住友FG社長兼グループCEO㊧と増田宗昭CCC会長兼CEO

三井住友フィナンシャルグループ(FG)、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京都渋谷区)は13日、両社が手がけるポイント事業を統合し、名称を「Vポイント」に統一すると発表した。2024年春をめどに提供を始める。統合後の会員数は単純合算で約8600万人に上り、国内最大規模となる。ポイント経済圏を拡大する楽天グループやNTTドコモなどに対抗する。

「一つだけ足りない機能がポイントだった」。同日、都内で開いた会見で、三井住友FGの太田純社長は統合の狙いをこう強調した。同社はVポイントを展開してきたが「知名度や利便性が十分ではなかった」(三井住友FGの太田社長)という。CCCの子会社であるCCCMKホールディングス(HD)が開拓した全国15万店舗でVポイントが使えるようになるだけに「(統合の)貢献度は非常に高い」(同)と期待を示す。

一方、CCCの高橋誉則社長も「(SMBCカードが保有する)30兆円に上るキャッシュレスデータを活用し、マーケティングの高度化を図りたい」との意気込みを見せた。5年後には「モバイル端末での利用率を100%にしたい」(CCCの高橋社長)と目標を示す。

新しい「Vポイント」のデザインロゴは、Tポイントと同様に青と黄色を基調にした。

CCCとSMBCFG、SMBCカードは4月10日、新ポイントサービスの提供に向け、ポイント事業を手がけるCCCMKHDへの出資を完了。CCCMKHDの発行済み株式の60%をCCC、40%をSMBCFGとSMBCカードで保有する。

日刊工業新聞 2023年06月14日

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