重量78%減、自動車用の小型コネクターに軽量モデル
TEジャパンが受注開始
TEジャパン(川崎市高津区、松井啓社長)は、自動車用の小型コネクターシステムに小型・軽量モデルを追加し、受注を始めた。同社の既存製品に比べ、クリンプ長を55%削減し、パッケージ全体の重量は同78%減らした。部品実装サイズの小型・軽量化を進める国内の完成車・部品メーカーの需要に応える。価格は非公表。
受注を始めた「PicoMQS」は、同じTEコネクティビティグループの欧州会社が開発し、グローバル展開している。0・5ミリ×0・4ミリメートルのタブ用に設計した圧着端子で、極間のピッチは同30%減の1・27ミリメートル。端子自体を小型化したほか、ピンをS字に曲げる工夫によって小型・軽量化した。耐久性などは維持した。
自動車のヘッドランプユニット、ステアリングユニットなど広範囲の用途で、スペースが限られるモジュールの接続に使われることを想定している。電気自動車(EV)のバッテリー管理システムで使われるフレキシブルフラットケーブルにも対応する。
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日刊工業新聞 2023年04月26日