次世代航空機開発へ、JALと協業する新明和の技術力
新明和工業と日本航空(JAL)は13日、新事業開発に向けた戦略的連携協定を結んだと発表した。航空機メーカーの新明和と、航空機整備を行うJALエンジニアリング(東京都大田区)の知見を組み合わせて、開発・設計から退役までの航空機ライフサイクルを通じた協力体制を日本で初めて構築した。この体制を生かし、多様な新事業アイデアを検討する。
連携協定の期間は3年間。両社は今後、オープンイノベーションによる新事業アイデアの創出、次世代航空機の開発や運用に関する協業、航空機ライフサイクルにおける課題解決に向けた協業、防衛省関連案件での協業などを検討する。
新明和は、時速約90キロメートルの超低速での飛行性能など世界トップクラスの技術を搭載したUS―2型救難飛行艇を開発するなど、高い技術力を持つ。JALエンジは航空機オペレーションで得た整備の技術知見を持つほか、国内での退役後の航空機リサイクルの取り組みにも参画している。
日刊工業新聞 2023年04月14日