機体価格は2億円…「空飛ぶクルマ」個人予約販売開始、日常の移動手段になるか
スカイドライブ(愛知県豊田市、福沢知浩社長)は、「空飛ぶクルマ」の個人向け予約販売を始めた。機体価格は150万ドル(約2億円)から。これまでBツーB(企業間)を想定していたが、個人利用者のニーズが多くあることを考慮し決めた。個人向け第1号機は投資家の千葉功太郎氏が購入する。同社は誰もが日常の移動に空を活用する社会の実現を目指す。
商用機「SD―05=写真」の個人向け予約販売を開始した。同機は電動で垂直離着陸が特徴の2人乗り航空機。コンピューター制御により、飛行を安定化する。日本初の型式証明取得を目指しており、2025年の大阪・関西万博を事業開始のタイミングとして計画する。最大航続距離は約10キロメートル、最高巡航速度は時速100キロメートル。
福沢社長は「個人が気軽に機体を保有したり、レンタルしたり、サービスとして乗車してもらうことを目指す」とした。SD―05は、22年11月にベトナムのインフラ開発会社パシフィックグループと最大100機のプレオーダーを合意するなど予約販売が進んでいる。
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日刊工業新聞 2023年04月14日