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東海理化が8000万円出資、タナークが持つノウハウ

社用車管理機能向上へ
東海理化が8000万円出資、タナークが持つノウハウ

握手する東海理化の二之夕裕美社長㊨とタナークの田中翔一朗社長

東海理化はスマートフォンを鍵の代わりに使う「デジタルキー」の事業を拡大するため、Tanaakk(タナーク、東京都千代田区、田中翔一朗社長)に出資した。タナークの人的資源やノウハウを活用し、東海理化が提供する社用車管理を効率化するサービス「ビーキー」などの機能向上を進めながら開発コストの低減や期間短縮を図る。出資額は8000万円で、発行済み株式の1%を取得した。

東海理化とタナークは約1年前から技術協力関係にあった。出資を契機に連携を強化する。タナークは開発と運用を並行する「デブオプス」などのソフトウエア開発手法に精通しており、東海理化のサービスに不可欠なクラウドやサーバーを経由したアプリケーションのメンテナンス、アップデートを強化する。

東海理化はハードウエアに搭載するマイコンに必要な機能を書き込むことなどは得意としていたが、佐藤雅彦副社長は「それだけでは事業は伸びていかない」と課題を話す。社内人材のリスキリング(学び直し)なども進めながら「社外とも連携し、ソフトウエアの開発体制を強化する」と意気込む。

日刊工業新聞 2023年04月06日

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