ニュースイッチ

賃上げ来年度実施「8割」、その内容は?

東京商工リサーチ(TSR)がまとめた2023年度の賃上げに関する調査によれば、23年度に賃上げを「実施する」予定の企業は80・6%だった。規模別では、資本金1億円以上の「大企業」が85・5%だったのに対し、同1億円未満の「中小企業」は80・0%で5・5ポイントの差がついた。TSRは「中小企業の賃上げ実施率の引き上げが課題になってくるだろう」としている。

「実施する」と回答した企業の賃上げ率は、最多が「3%以上4%未満」の29・9%。次いで「2%以上3%未満」が23・4%、「5%以上6%未満」が20・2%と続いた。賃上げ率「5%未満」が70・7%で、連合が掲げる「5%以上」の賃上げを実施予定の企業は29・2%にとどまった。

「実施する」企業の賃上げ内容については「定期昇給」が77・7%でトップ。以下、「ベースアップ」が50・0%、「賞与(一時金)の増額」が35・2%などとなった。規模別でみると、「定期昇給」は大企業が83・8%に対し、中小企業は76・8%、「ベースアップ」はそれぞれ55・9%、49・2%だった。「基本給に関わる賃金の底上げは中小企業にとって負担が大きいことを示している」(TSR)。

一方、「実施しない」と回答した企業にその理由を尋ねると、約6割が価格転嫁を理由に挙げた。規模別でも大企業が50・9%、中小企業が58・6%でいずれも最多だった。また、燃料代の高騰を理由としたのは大企業が12・7%に対し、中小企業は44・2%と差が開いた。

調査は2月1―8日にインターネットで実施。有効回答企業数は4465社。

日刊工業新聞 2023年03月01日

編集部のおすすめ