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自動車部品メーカーが「テント型サウナ」開発で生かしたものづくり技術

エイケン工業が主力の自動車部品を補完する新規事業に力を入れている。アウトドア需要を見据え、テント型サウナを市場投入した。自動車用フィルターを得意とするモノづくり技術を生かしつつ、地元静岡県の企業などと連携して商品化。価格は付属品を含めて27万円(消費税抜き)。今春をめどに5台程度の販売を目指す。

テント型サウナ「ガレージサウナ=写真」は、高さ1900ミリ×幅2000ミリ×長さ2400ミリメートル。フレームやストーブを含めて約30キログラムほどで軽自動車でも運べる。テントのフレームは同社が培ってきた溶接技術などを生かして自社で加工した。ストーブやテントの製作などは県内企業を中心に協力を得た。テントを温める石も県内から調達する。

同社は変化する自動車業界への対応として新規事業を担う開発部を2019年に設置。同県掛川市内に拠点を置き、森林組合など他業界との出合いが、テント型サウナの開発につながった。


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日刊工業新聞 2023年02月23日

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